3分でわかる子宮筋腫
2018年10月公開
2021年11月更新
子宮筋腫とは
子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍です。
基本的には悪性腫瘍に変化することはなく、筋腫が大きくなっても命にかかわることはありません。
詳しくはこちら>子宮筋腫とは
子宮筋腫の症状
過多月経・貧血・下腹部痛・頻尿があります。
筋腫が大きくなるにつれ、さまざまな症状に悩まされることがあります。
詳しくはこちら>子宮筋腫の症状
子宮筋腫の治療法
子宮筋腫の治療法にはいくつかあります。経過観察も一つの選択肢になります。
詳しくはこちら>治療法を探す
子宮筋腫の主な治療法
手術療法・UAE(子宮動脈塞栓術)・薬物療法・FUS(集束超音波療法)があります。
これらの治療法のなかから、医師と相談して自分のライフスタイルも考慮しながら治療を選択します。
「薬で治療する?」「子宮を残す?残さない?」「お腹を切る?切らない?」など治療法を選択するためには、ご自分の希望を整理しておく必要があります。
ただし、病状によっては希望の治療が受けられないこともあります。
詳しくはこちら>治療の選択
手術療法 子宮筋腫核出術
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メリット
- 将来、妊娠の可能性が残せる
- どの分類の子宮筋腫にも適用できる
(ただし、小さい多数の筋腫がある場合にはできないことがある)
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デメリット
- 子宮全摘術に比べて出血量が多いことがある
- 再発の可能性がある
- 癒着が起こることがある

子宮筋層をメスで切り開きます。切り開いたところから子宮筋腫を核出します。出血しないように慎重に縫合します。
詳しくはこちら>子宮筋腫核出術
手術療法 子宮全摘術
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メリット
- 子宮筋腫核出術に比べて出血量が少ないことが多い
- 子宮筋腫の症状が完全になくなる
- 再発の心配がない
- 子宮頸がん、子宮体がんになる心配がない
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デメリット
- 妊娠する可能性がなくなる
- 喪失感が残る場合がある

卵巣と腟を残し、子宮を切り離します。子宮の大きさは通常鶏卵くらいです。摘出によってできた空間には、腸が入ります。
詳しくはこちら>子宮全摘術
UAE(子宮動脈塞栓術)
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メリット
- 局所麻酔で治療できる
- 傷がほとんど残らない
- 筋腫の個数、大きさによらず適用できる
- 入院期間が短く、早期の社会復帰が可能
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デメリット
- 将来妊娠を希望する場合には適用できない
- 再発や再治療の可能性がある
- 組織検査を行なえないので、悪性腫瘍を完全には否定できない

カテーテルから塞栓物質を注入します。
子宮動脈を塞ぐことで、筋腫への栄養経路を断ちます。
塞栓が完了したら、カテーテルを抜き取ります。
UAEを行うことにより、筋腫の縮小と症状改善を目指します。
解説した治療法のほかにも薬物療法などがあります。医師と相談のうえ、治療を選択してください。
詳しくはこちら>UAE(子宮動脈塞栓術)
※このコンテンツは産婦人科の先生にアドバイスをいただき作成しています。