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2024年7月公開 2024年07月更新
女優・歌手 シルビア・グラブさんの子宮筋腫治療の体験談
“自分の身体と向き合う“、それが治療への第一歩
子宮筋腫と診断された女性の多くが「治療したいけれど、仕事を長く休めない」、「子どもが小さいから、離れられない」、「お腹に大きな傷を残したくない」など、治療に対してさまざまな悩みを持っています。その悩みの種を取り除くために重要となるのが、“自分自身の身体のことをしっかりと理解し、自分に合った治療法を知る”ということ。女優・歌手のシルビア・グラブさんも、自身の症状としっかりと向き合い、ライフスタイルに合った治療法を選択されました。シルビアさんに治療に至るまでの経緯や、子宮筋腫という同じ悩みを抱えた人たちに今伝えたいメッセージなどを伺いました。
シルビア・グラブさん
シルビア・グラブさん
1974年⽣まれ 出⾝地 東京都/スイス。シルビア・グラブ(Sylvia GRAB)
「Jerry’s Girls」(1997年)で初舞台後「I GOT MERMAN」「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「next to normal」三谷幸喜版「ショーガール」「日本の歴史」「パッション」などミュージカル作品のほか、「メアリ・スチュアート」「ラビット・ホール」など数々の作品に出演。 「レベッカ」(ダンヴァース夫人役)で第34回菊田一夫演劇賞、三谷幸喜作・演出の「国民の映画」(パルコ劇場他)にて第19回読売演劇大賞 優秀女優賞、22年には第43回松尾芸能賞優秀賞を受賞。9月には日生劇場他「三銃士」にも出演予定。
「Jerry’s Girls」(1997年)で初舞台後「I GOT MERMAN」「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「next to normal」三谷幸喜版「ショーガール」「日本の歴史」「パッション」などミュージカル作品のほか、「メアリ・スチュアート」「ラビット・ホール」など数々の作品に出演。 「レベッカ」(ダンヴァース夫人役)で第34回菊田一夫演劇賞、三谷幸喜作・演出の「国民の映画」(パルコ劇場他)にて第19回読売演劇大賞 優秀女優賞、22年には第43回松尾芸能賞優秀賞を受賞。9月には日生劇場他「三銃士」にも出演予定。
子宮筋腫がわかったきっかけ
30歳ぐらいのときに、婦人科健診で小さい筋腫が4個ぐらい見つかったのですが、約10年くらい気にせずにそのままにしていました。私、病院は昔からあまり好きではなくて・・・(笑)でもあるとき、夫の勧めで人間ドッグを受けたんですね。そしたら、1年くらいで筋腫が倍ぐらいに増えていて、ビックリして急に不安になりました。
今思えばその頃に横になると下腹部のふくらみが気になり始めたり、生理痛や生理の時の出血量が増えていたりしましたね。トイレに行く回数も増えていました。一方で、手術となると仕事を休まなければならず、「舞台などに穴をあけるわけにはいかない」、「長期プロジェクトを辞退しなければならないかもしれない・・・」そんなことを思うと、治療に必要な期間がどのくらいなんだろうと心配になり始めました。
治療選択における迷い
もともと通っていた病院に産婦人科があったので、そこで子宮筋腫について相談したのが治療のスタートでした。その中で医師から提示されたさまざまな子宮筋腫の治療法のひとつにカテーテル治療(UAE・子宮動脈塞栓術)※がありました。
UAE治療のことを病院で聞いてから、気になってその後1~2ヵ月、UAE治療の海外での治療実績等をネットで調べてみたんですね。私は英語の方が理解しやすく、幸いにも海外ではUAE治療が日本より普及しているため情報が多くありました。その中でUAE治療は傷がほとんど残らないことや仕事を休む期間が短いことなどがわかり、仕事との両立を考えると、自分にとってはメリットだと感じる点が多く魅力を感じました。とは言え、どの治療法を選択してもリスクはあるものでしょうから怖さも正直、ありましたね。
※UAE(子宮動脈塞栓術):
カテーテルを脚の付け根の動脈から子宮筋腫の手前まで進め、筋腫に栄養を与えている、子宮動脈に塞栓物質をつめることによって筋腫を壊死させ、縮小と症状の改善を目指す療法です。
詳しくはこちら>
カテーテル治療
UAE治療を決断したきっかけ
病院で話を聞くまで、UAE治療のことは全く知りませんでした。友人で子宮筋腫治療をした人に聞いてみると子宮を全部摘出した人ばかりで・・・。ただ、私は自分の身体に元々ある臓器がひとつなくなる怖さもあったので、できれば温存したいと考えていました。また、歌やお芝居など激しく動く仕事上、開腹手術後の筋肉の戻りなども気になった点でした。
そんなとき、仕事の予定を見たら、ちょうどコロナ渦の影響もあり1ヵ月程度のインターバル期間を見つけたのです。「傷が残らない」、「仕事を休む期間が短い」それならこの期間でUAE治療をしよう!と決めました。医師からは治療法のいろいろな選択肢を説明していただけたので、その中から自分で納得した治療法を選択できたことは、とても良かったと思っています。
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