子宮筋腫とは

子宮筋腫とは


2018年10月公開
2021年11月更新

子宮にできる良性の腫瘍

子宮筋腫は、子宮の筋肉(平滑筋)にできるコブのような良性の腫瘍です。多くの場合、子宮体部に発生しますが、まれに子宮頸部にできることもあります。

その形状は球形のものが一般的で、大きさは肉眼ではわからないほど小さなものから赤ちゃんの頭ほどの巨大なものまで、さまざまです。筋腫の数は1つしかできないこともありますが、数個、数十個と同時に複数個できることも珍しくありません。多くの場合、初めはごく小さく、ゆるやかなスピードで徐々に大きくなっていきます。
子宮筋腫は悪性腫瘍に変化することやほかの部位に転移することはほとんどなく、子宮筋腫であることが証明されたら命をおびやかすことはほとんどないといってよいでしょう。

子宮筋腫の出来る場所や大きさで症状が生じる

子宮筋腫があっても症状がない人もいます。症状がある場合は、筋腫が子宮のどの部分にできたか、その大きさや数によっても現れる症状や強さが異なります。

一般的に子宮筋腫は、時間の経過とともに大きくなることが多いのですが、子宮筋腫の細胞が死滅したり、カルシウムが沈着したりすることによって逆に小さくなったり、石灰化といってカチカチに固まったりすることもあります。これを「変性」といいます。

子宮筋腫は卵巣ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の影響によって成長します。したがって、閉経後は、卵巣ホルモンの分泌がなくなるため、子宮筋腫の成長もストップし、小さくなっていくことが多いのですが、そのままの大きさを保つこともあります。閉経すると、子宮筋腫が消失すると考えている方もいるようです。縮小はしますが、完全に消失することはありません。




※このコンテンツは産婦人科の先生にアドバイスをいただき作成しています。