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月経


2020年11月公開
2021年11月更新

月経


月経は、25~38日の周期で、3~7日間続いて自然に止まる性器出血をいい、思春期から閉経までの女性にあります。「生理」ともいいます。

月経のサイクル

月経周期は、月経が始まった日から、次の月経が始まる日の前日までの期間をいいます。平均的には28日前後であることが多いのですが、個人差があります。

通常、①卵巣で卵胞の発育が促進され卵胞ホルモン(エストロゲン)を放出し、それにより子宮内膜が厚くなり始める「卵胞期」、②大きく発育した卵胞が破裂し卵巣の外へ卵子が放出される「排卵期」、③卵巣内の卵胞が黄体に変化し、黄体ホルモン(プロゲステロン)を放出し、それにより子宮内膜が着床に備えて厚みを増す「黄体期」があり、④着床しなかったときには、表層部が剥がれて子宮から排出される時期「月経」を1カ月程度のサイクルで繰り返します。

月経周期と子宮内膜の厚さ

月経に伴って、下腹部痛、頭痛、腰痛、眠気、疲労、憂うつなど不快な症状があらわれることがありますが、これらの症状で毎回鎮痛剤などが必要である、日常生活に支障が及ぶ場合を月経困難症といいます。

症状が重い場合は、婦人科を受診して、ほかの病気が原因ではないかなど調べてもらったうえで、適切な治療を受けましょう。
生理中に生理用品(ナプキン・タンポン)を頻回に交換(目安は3時間もたない)しなければならなかったり、夜間にシーツを汚してしまうような方は経血量が多いです。子宮筋腫などの病気が原因であることも考えられるため、婦人科を受診するとよいでしょう。

また、月経周期は個人差があるものですが、異常に短かったり、逆に異常に長かったり、もしくは妊娠・授乳期ではないのに月経が来ない、月経ではないのに出血がある(不正出血)場合も婦人科で相談してください。




※このコンテンツは産婦人科の先生にアドバイスをいただき作成しています。