子宮筋腫の子宮動脈塞栓術(UAE)〜婦人科医と放射線科医の役割〜
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UAEにおける婦人科医と放射線科医の役割分担について教えてください。


2022年2月公開
2022年4月更新

UAEにおける婦人科医と放射線科医の役割分担について教えてください。

婦人科医はその患者さんにUAEの治療が適しているかどうかを判断すること、放射線科医はUAEを適切に実施することが役割です。

北先生婦人科医の役割は、子宮筋腫の診断と、その患者さんがUAEという治療に適しているかどうかを判断することです。筋腫の状態を説明して治療の選択肢を提示し、患者さん自身が治療法を選ぶサポートをします。UAEを選択した患者さんを、放射線科医につなぐことも大切な役割です。
UAE実施後は放射線科医と一緒に経過観察していきます。当院は大学病院なので、閉経して再発の可能性がなくなったあとは、地域の婦人科クリニックに患者さんを紹介しますが、高度な治療が必要になったときにはいつでも診療します。

狩谷先生UAEを行うのは放射線科医の中でもインターベンショナルラジオロジー(画像下治療)を専門にしている医師であり、その技術を駆使しUAEを適切に実施することが最も重要な役割です。実施から退院までの管理も放射線科が責任をもって行い、退院後の経過観察は婦人科医と共に行っていきます。

子宮筋腫の治療を考えている患者さんへのアドバイスをお願いします。

UAEを治療の選択肢に加えたいと思ったら、UAEに詳しい婦人科医やインターベンショナルラジオロジーを行う放射線科医を探して詳細に説明してもらいましょう。

狩谷先生子宮筋腫の治療法として、UAEという治療法があることをまず知っていただきたいと思います。UAEは2014年から保険適用となりましたが、十分に普及しているとはいえないのが実情です。その理由は、UAEを詳しく知る婦人科医や放射線科医がまだ少ないことです。
UAEを治療の選択肢に加えたいという方は、UAEに詳しい婦人科医を探して詳細に説明してもらいましょう。

北先生子宮筋腫の治療にはさまざまな選択肢があり、どれがその人にとって最も適しているのかは、患者さんの状態や希望によって異なります。それぞれの治療法について、メリットとデメリットを十分に理解した上で選ぶことが大切です。
UAEは婦人科医と放射線科医が連携して行う治療であり、実際の治療は放射線科医が行います。もしUAEを受けたいと思ったら、画像下治療(IVR)に精通し、UAEにも積極的に取り組んでいる放射線科医と連携関係にある婦人科医に相談しましょう。

IVR集合写真

UAEを行っている病院の検索方法

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