よくある質問
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よくある質問

子宮筋腫は良性の腫瘍と聞きましたが、がんに変化することはありませんか。
腫瘍には良性のものと悪性のもの(がん)がありますが、子宮筋腫は良性の腫瘍です。子宮筋腫が時間の経過によりがんに変化するということは、基本的にはありません。
ただ、子宮を残す治療を選択した場合、筋腫やその治療とは関係なく、その後にがんが発生することもありますので、がん検診を受けるようにしてください。定期的に検診を受けることはがんの早期発見に有効です。
経過観察とはどのようなことですか。
経過観察とは、子宮筋腫があっても症状がないか、生活に影響がない程度の症状の場合に、積極的な治療をせずに定期的に筋腫の状態を検査(観察)することをいいます。
子宮筋腫の影響で生活に困るような症状が生じたときには、治療を検討することになります。
子宮筋腫の治療法はいくつかあるようですが、患者は希望を医師にいってもいいのですか。
子宮筋腫には、たくさんの治療法があります。「将来、妊娠・出産を望んでいる」「なるべく早くに職場復帰したい」など希望があれば整理して、医師に相談してください。ただし、症状や筋腫の位置、大きさ、画像診断所見などから、患者さんが希望する治療法が医学的に適していない場合、医師はその治療法を行いません。
妊娠と子宮筋腫核出術はどちらを先にするのがよいでしょうか?
子宮筋腫によるつらい症状がない場合は、先に妊娠がすすめられます。一方、子宮筋腫が大きい場合や、過多月経などの症状がある場合、子宮筋腫が不妊や習慣流産の原因になっている可能性がある場合などは、先に子宮筋腫核出術がすすめられます。
「先に筋腫核出術がすすめられる場合」
  • 過多月経などの症状がある
  • 習慣流産の原因の一つが子宮筋腫である可能性がある
  • 体外受精を予定していて、採卵や着床の妨げになる可能性がある
  • 子宮筋腫以外に原因のない不妊症と診断され、タイミング療法でも妊娠しない
子宮を取ると、更年期障害のような症状が現れますか。
子宮筋腫の手術で子宮全摘をしても、卵巣は温存されます。卵巣が残っていれば、ホルモンバランスがくずれることはないので、基本的には更年期障害のような症状がでることはありません。
ただし、手術をしたときの年齢が、40代後半以降の場合、卵巣機能が低下してくる時期と重なりますので、更年期の症状が現れることがあります。
子宮筋腫の手術をしましたが、性生活に支障はありますか。
子宮筋腫の手術によって、性生活に問題が起こることは基本的にありません。筋腫核出術では子宮筋腫の核を取り出すだけなので腟にはまったく影響しません。子宮全摘術でも腟を残して子宮を摘出するため、腟の機能に影響はありません。
性生活のスタート時期は担当医と相談の上決めていきましょう。退院や検診のときに、パートナーと一緒に主治医の説明を受け、不安点を解消しておくとよいでしょう。出血や性交痛が起こる可能性がありますが、あわてずに主治医に相談してください。
子宮筋腫が不妊の原因になることはありますか。
子宮筋腫のすべてが不妊の原因になるわけではなく、子宮筋腫があっても妊娠・出産する方はたくさんいます。しかし、筋腫があるために子宮内腔が変形していると、妊娠する可能性が低くなることが知られています。