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貧血


2020年11月公開

貧血


貧血とは、血液中の赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値が基準値より低下している状態をいいます。WHO(世界保健機関)の基準では、ヘモグロビン濃度が男性で13.0g/dL未満、女性で12.0g/dL未満が貧血状態であるとされています。

貧血

赤血球の中に含まれるヘモグロビンは酸素と結合し、血流にのって全身の臓器に酸素を届ける役割をしています。ヘモグロビンは鉄を主成分としているのですが体内の鉄が不足したり、赤血球の数が減ったりしてヘモグロビン量が不足すると各組織が酸素不足になり、動悸、息切れ、倦怠感などの症状が現れます。しかし、多くの方はその状態に慣れてしまっていて自覚症状がありません。逆に一般の方が「貧血」という立ちくらみのような感じは、ヘモグロビン値が正常でも起こります。

貧血の原因にはいくつかあります。ケガなどにより突発的に多量の出血があった場合や、胃潰瘍や大腸ポリープ、消化器がんなどが原因で、微量の出血が長期間生じることで貧血状態になります。

また生理中に生理用品(ナプキン・タンポン)を頻回に交換(目安は3時間もたない)しなければならなかったり、夜間にシーツを汚してしまうような月経量が多い場合(過多月経)も貧血の原因になります。慢性的に出血があると、体内の鉄分が減少し貧血が悪化します。

ヘモグロビンの材料となる鉄分が少ないこと、赤血球がつくられない、赤血球はつくられるもののそれ以上に破壊されるという場合でも貧血が生じます。

どのような場合でも、貧血の原因となる疾患をみつけて治療することとなります。たとえば、子宮筋腫による過多月経が貧血の原因の人に対しては、子宮筋腫の治療をすることで改善が望めます。

貧血が疑われる症状がある場合には、病院にて診断を受け、原因に応じた治療をはじめましょう。




※このコンテンツは産婦人科の先生にアドバイスをいただき作成しています。