知りたいことば

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2020年11月公開

IVR(画像下治療)


IVRとは「Interventional Radiology」の略語で、日本語では「画像下治療」といいます。
CTやX線、超音波(エコー)などの画像診断装置で体内の様子を映しだし、それを見ながらカテーテルなどを挿入して行う治療です。


放射線科では、X線、CT、MRIなどで得られた画像を用い、頭から脚まで全身の病変の診断をしています。その診断の技術を基に、治療に発展させたものがIVRです。1980年代中頃から始まり、すでに30年以上の歴史があります。

体には血管、消化管、胆管などさまざまな長い管があります。その管の位置や分岐を体の外から画像として確認しつつ、細い「カテーテル」を病変のあるところまで到達させ,そこで治療を行います。
また、画像で体内の病変部を確認しつつ、その病変部だけピンポイントで細い針を刺して治療することもあります。
IVRでは、詰める、広げる、刺す、といった手技が基本となっています。

IVR治療は多岐にわたるのですが、大きく分けると血管を介して治療を行うものと、血管を介さないものがあります。
血管を介して行う治療には、子宮筋腫へ栄養を運んでいる動脈を詰めて筋腫への栄養を止める「子宮動脈塞栓術(UAE)」、肝がんの腫瘍に栄養を与えている動脈を詰めて腫瘍への血流を止める「肝動脈塞栓術」、動脈硬化で狭くなった血管をバルーンで広げる「バルーン拡張術」、再度狭窄しないように血管内にステントを置く「ステント留置術」、血管をたどってがん病巣の近くまでカテーテルを運び抗がん剤を注入する「動注化学療法」などがあります。

血管を介さない治療には、体内にたまった膿瘍(のうよう)に針を刺しカテーテルを使って体外に出す「経皮的膿瘍ドレナージ術」や、肝がん治療で行われる腫瘍に電極針を刺してラジオ波を流し腫瘍を固める「ラジオ波焼灼療法」などがあります。

IVR治療は、全身麻酔をせず局所麻酔で行います。体に大きくメスを入れることはなく、数ミリ切開しそこへ医療機器を通します。治療後にはその傷を押さえて止血して、数時間安静にします。このようにIVR治療は傷が小さく体への負担が少ないことが特徴です。

IVR治療紹介アニメーション(IVR学会制作)(外部リンク)




※このコンテンツは産婦人科の先生にアドバイスをいただき作成しています。